ガストロの身体を調べました。(H30年 4月12日)

・ガストロは、南半球に分布する体長190cmにも達する大型魚類です。ミナミマグロを狙った延縄船が漁獲して、日本でも多くはありませんが流通しています。ミナミマグロの生態的関連種として研究をしています。

・体長130cm、体重33kgのガストロを観察する機会を得ました。マグロ類、カツオ、サバ類と同じサバ科なのですが、その中でも変わり者で、サバ科の進化を考える上で重要な種です。頭が上に張り出し、鱗が大きく、銀色にメタリックに輝いています。

 ・鱗が大きく、標準和名はウロコマグロです。しかし漁業者も我々研究者も、学名のガステロキズマ・メランプスに由来するガストロという名前で呼んでいます。この個体では、残念ながら第二背鰭が欠けています。しかし第一背鰭と腹鰭は完全で、身体の溝にスッポリとしまわれています。