オオクチハダカ・オオクチイワシ(Notoscopelus japonicus

 

耳石の形状

OL/OH=2.0。全体的に楕円形。基部の幅が広い三角形の嘴状突起と、小さな上部嘴状突起。前部開口切刻部は浅く、最も深い部分は耳石高上部1/4ほどの高さに位置する。耳石後半は下半分だけが幅広のまま後部へ伸び、上半分は大きな後部開口切刻部となっている。下縁には小歯状突起、または鋸歯、鈍鋸歯が並ぶが、上縁部にはない。耳石表面はやや粗で、内面はほぼ偏平。

混同しやすい他種

イサリビハダカは、耳石前半がよく似るが、嘴状突起の角度は鈍く、前部開口切刻部のエッジはやや前向き。後半部分はオオクチハダカのように下半分だけが発達することはない。

分布と生態

黒潮・親潮移行域を中心に分布する日本近海固有種。昼間は300-500m層 (2-4℃)、夜間は20-200m層 (5-11℃) を中心に分布。