第22回談話会報告書

演 題  寄生性カイアシ類の七不思議

演 者  Ju-shey Ho(カリフォルニア州立大学生物学教授)
           
日 時  7月18日(火) 15:00~16:00

場 所  大会議室

参加者  30名

概 要  

カイアシ類は、世界中の海洋にごく普通に見られる生物であり、『海の昆虫』と 呼ばれるくらいである。陸上昆虫にも寄生性の種類が知られているように、水中に住むカイアシ類にも寄生性の種類がある。

これまでに約2500種の寄生性カイアシ類が報告されているが、まだ発見されていない水生生物に寄生するカイアシ類は少なくとも1万種はあると見られている。

寄生性カイアシ類は、2つの環境の 中で生活している。それは宿主と同じ水環境であり、また宿主上のミクロな環境である。そして、これら2つの環境のもとで寄生生活を送るために、寄生性カイアシ類は生理、再生産で様々に適応・進化してきた。

今回の講演では、自由生活 性のカイアシ類や他の寄生虫では見ることのできない寄生性カイアシ類の適応の妙を『寄生性カイアシ類の七不思議』した。特に、外形、感染様式、生活史、付属肢の転移、寄生部位の特異性、寄生性の矮雄について説明された。

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