演 題 農林水産技術会議平成10-11年度官民交流共同研究プロジェクト:
「海洋版GIS(地理情報システム)開発」成果報告会
1)総括:西田勤(遠洋水研)
2)海洋版GIS(Marine Explorer)の紹介:伊藤喜代志(環境シミュレーション研究所)
3)ケーススタディ
<分布>
①海洋版GISによるオキアミ分布と海鳥分布との対応関係:高尾芳三(水工研)
②夜間可視衛星画像によるサンマ・スルメイカ漁船分布の解析 ―海洋GISを用いた漁場予測へのアプローチ―:清藤秀理(北大水産学部)
③GISを用いた南極海におけるヒゲクジラ類とオキアミ類:分布関係の予備解析結果と今後の課題:村瀬弘人(日鯨研)
<フィールドでの利用>
④海洋版GISによる開洋丸南極オキアミ生態系調査 ―フィールドでの利活用と展望―:永延幹男(遠洋水研)
<水産資源>
⑤GISによる水温情報を考慮した北西太平洋における浮魚類幼稚魚の現存量推定:西田 宏(中央水研)
⑥海洋版GISによる水産資源の空間解析:西田勤(遠洋水研)
<漁海況>
⑦海洋版GISを用いた南極周極流南側境界周辺の大型鯨類分布:松岡耕二(日鯨研)
⑧GISを利用した海洋条件と漁場との対応関係について:渡邉一功(JAFIC)
4)総合討論 座長:谷津明彦(中央水研)
5)まとめ・展望齊藤誠一(北大水産学部)
場 所: 遠洋水産研究所 大会議室
日 時: 4月17日(月)13:30―17:30
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演者:遠洋水研・西田 勤 |
講演の概要:
「総括」、「海洋版GISの紹介」、「ケーススタディ」、「総合討論」および「まとめ・展望」の5分野について報告・討論が行われた。「総括」では本プロジェクトの背景、目的、成果、および改善・今後の課題について、また「海洋版GISの紹介」では独自開発したソフトウエアの詳細が報告された(添付図参照)。
「ケーススタディ」では分布、リモートセンシング、資源、エコシステム・漁海況について、まぐろ類、鯨類、オキアミ、小型浮魚類、いか類、サンマを対象に、日本近海や遠洋域(北太平洋、南シナ海、南氷洋)におけるそれらの生物の分布動態などについて6例が、またGISによる水産資源解析の現状や漁場環境についてそれぞれ1例紹介された。
「総合討論」ではケーススタディに対して質疑応答が活発に行われた。これらの報告の講演要旨と「まとめ・展望」については、5月下旬までに環境シミュレーション研究所のホームページ(//www.esl.co.jp)に掲載される予定である。
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