第3回談話会報告

演題:サメ類に応用される資源評価モデルのモンテカルロ解析:

   Monte Carlo Analysis of Assessment Models applied to sharks

演者: Ramon Bonfil 博士:British Colombia大学(カナダ)

   FAO Technical Paper "Overview of world elasmobranch fisheries"の著者)

場所:遠洋水産研究所大会議室

日時:平成10年4月30日 15:00~16:00

講演の概要


演者の博士論文の内容についての講演である。サメ類は一般に長寿命で再生産率も低いため、漁業資源としては乱獲に陥りやすく、管理が難しいとされている。演者は仮想のサメ個体群を想定し、Sheaferモデル、Foxモデル、Derisoモデル(delay-different モデル)で個体群の変動を追跡した時の適合具合を解析した。

また、CPUEが個体群の変動に対し直線回帰していない場合を考慮して、CPUEと個体群の関係を直線回帰、CPUEが過剰に反応および過小に反応した場合についても検討した。

結論としては、多くの実際のサメ個体群では、年齢組成を考慮した解析をできるだけの資料が整っていない場合が多いので、情報が少ないなかでは、プロダクションモデルのような比較的単純なモデルでも、個体群の変動を追跡し得た。

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