耳石(偏平石)の形態と各部の名称

解説

耳石には偏平石(Sagitta)、礫石(Lapillus)、星形石(Asteriscus)の三種類が、左右それぞれ一組ずつ合計6個あるが、魚種の同定には通常最も大きい偏平石を用いる。このマニュアルで使われるている耳石長(Otolith length)とは、耳石の水平方向の前部尖端周縁と後部尖端周縁の最大長のことである。このマニュアルでは、左右それぞれの偏平石の内面、外面の画像を掲載することにより、各種の耳石形態を詳細に検討できるようにした。但し、一部の魚種では耳石の破損等により、片側の耳石のみを掲載した場合もある。また、体長が異なる個体が入手できた種類については、小型個体、大型個体それぞれの耳石の画像を掲載し、成長に伴なう耳石形態の変化を追えるようにした。

戻る