カガミハダカ・カガミイワシ(Lampadena luminosa)

 

耳石の形状

OL/OH=1.8。小型のものは全体に長卵形、大型のものは舟形。嘴状突起はあるが、上部嘴状突起はないかわずかに突出する。成長につれ後部開口切刻部が発達し、耳石後方1/3ほどは上半分が消失する。さらに成長するに従い、耳石前方1/3ほども切刻部が発達し、上半分が消失する。その結果、耳石の上半分は中程1/3を残すのみになり、全体として「舟形」になる。成長につれ下縁も摩耗が進み、耳石の下半分が細くなる。耳石の周縁には鈍鋸歯や鋸歯が並ぶ。表面はやや粗。内面、外面ともに偏平。

混同しやすい他種

ホタルビハダカに似るが、ホタルビハダカでは前部に入る欠刻がカガミハダカに比べて小さい。また、ホタルビハダカは耳石下縁の摩耗少なく、耳石下半分の形は成長しても細くならない。

分布と生態

太平洋、インド洋、大西洋の熱帯域に分布。黒潮やメキシコ湾流域では北緯40度前後まで運搬されて出現。熱帯域では夜間に100-150m層に浮上する。