メバチ・キハダの頭部標本収集にご協力ください

(中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)国際プロジェクトのサンプリングを開始)

 国際水産資源研究所では、WCPFCが実施している「メバチ等の成熟産卵研究充実に向けた国際プロジェクト(WCPFC-SC PJ35)」の一環として、本年度より日本に輸入されるメバチ・キハダの頭部標本収集を開始し、9月9日に最初の標本が水研に到着しました。

 このプロジェクトでは、熱帯太平洋水域のはえ縄漁船上や海外の水揚げ港で、サンプルとなるメバチ・キハダに対し漁獲情報・サイズの記録、生殖腺標本等の収集が行われ、識別用の“鑑札”が装着され日本へ輸出されてきます。国内の流通過程でこの鑑札のついた魚が卸売市場や仲買人の皆さんによって発見されると、その頭部が国際水研に送られ、事前に収集された情報と合わせて分析に供されます。

 このプロジェクトの進展によりメバチ等の資源評価の精度が飛躍的に向上することが期待されています。

図1.収集されたキハダの頭

 

図2.輸入されるメバチ等に付けられる鑑札

 

            

 

 

図3.メバチ等の成熟産卵研究充実に向けた国際プロジェクトの流れ