まぐろ・かじき類標識放流国際シンポジウムが開催

 まぐろ・かじき類の標識放流に関する国際シンポジウムが、平成22年11月8日から12日、台湾水産試験所と台湾大学海洋研究所の主催により、台湾水産試験所東部海洋生物研究センター(台湾・台東)にて、日本、米国、カナダ、フランス、イタリア、ブラジル、オーストラリア、台湾等、計13の国・地域から計120名以上が参加して開催されました。「標識放流」とは「タグ(標識)」つまり迷子札を水産生物に装着して放流し、これを漁業者や遊漁者が再捕獲して、放流時と再捕獲時の場所の移動や時間の経過等のデータを解析し、水産資源の数量推定、移動回遊経路の解明、資源構造の把握等を行う研究手法です。データを電気的に記録する「電子標識」も数多く開発され実用化されています。現在、世界中の海、湖沼、川では様々な種類の生物について標識を用いた調査研究が展開されています。このシンポジウムに、当所の本多業務推進部長と松本かつお・まぐろ資源部主任研究員が出席し、中西部太平洋におけるカツオの回遊行動に関する話題や魚類に装着するプラスチック標識と食の安全に関する話題など計3題の研究発表をするとともに、標識装着方法に関する議事の議長を務めました。また、各議題の質疑応答や標識放流の手法やデータに基づく資源評価や資源管理に関する研究の推進に関する総合討論にも積極的に参加しました。

LOGOii.jpg
シンポジウムのシンボルマーク
I:\DCIM\102_PANA\P1020082.JPG
I:\DCIM\102_PANA\P1020083.JPG
I:\DCIM\101_PANA\P1010919.JPG I:\DCIM\101_PANA\P1010924.JPG
会議場全景、正門、正面玄関での歓迎民族舞踊、会議場での発表風景
I:\DCIM\102_PANA\P1020017.JPG I:\DCIM\102_PANA\P1020025.JPG I:\DCIM\102_PANA\P1020002.JPG I:\DCIM\101_PANA\P1010990.JPG
会議場での発表風景、台湾かじき漁船、かじき類・まぐろ類水揚げ風景