「太平洋クロマグロ仔稚魚分布調査の実施」について

独)水産総合研究センターは、水産庁の委託により、関係機関と協力して、南西諸島周辺及び日本海において、太平洋クロマグロの仔稚魚分布調査を実施しています。

 

1.調査の内容と目的

 

太平洋クロマグロの適切な資源管理のためには、産卵親魚の適切な管理が不可欠であり、そのためには産卵場及び産卵期を把握する必要があります。これまでの調査・研究から、南西諸島周辺及び日本海が産卵場であることは分かっていますが、産卵場の形成要因や季節による変遷、仔稚魚の生態はほとんど明らかになっていません。

 

そこで、(独)水産総合研究センター 遠洋水産研究所、中央水産研究所、日本海区水産研究所、西海区水産研究所は、平成23年6月30日より、(独)水産大学校、石川県、鳥取県、島根県、山口県と共同で、日本海において、太平洋クロマグロの産卵場の推定及び初期生態解明のための基礎データの蓄積を目的に、仔稚魚の採集と水温や海流などの海洋観測を実施します。また、これに先立ち、日本海よりも早く産卵が始まる南西諸島周辺では、鹿児島県、沖縄県と共同で、5月9日より同様の調査を実施しています。

 

2.調査船

 

・水産庁漁業調査船 照洋丸(2,214トン)

・(独)水産総合研究センター漁業調査船 俊鷹丸(887トン)

・(独)水産総合研究センター漁業調査船 陽光丸(692トン)

・(独)水産大学校練習船 天鷹丸(716トン)

・石川県 漁業調査指導船 白山丸 (165トン)

・鳥取県 試験船 第一鳥取丸(199トン)

・山口県 漁業調査船 くろしお(119トン)

・島根県 漁業試験船 島根丸(142トン)

・鹿児島県 漁業試験船 くろしお(260トン)

・沖縄県 漁業調査船 図南丸(176トン)

 

3.調査海域

・南西諸島周辺および豊後水道

・山口県沖から北海道沖にかけての日本海

 

 

4.調査期間

 

日本海

照洋丸

630日(木)~ 84日(木)

2航海

俊鷹丸

714日(木)~ 811日(木)

2航海

陽光丸

915日(木)~ 103日(月)

1航海

天鷹丸

727日(水)~ 810日(水)

2航海

白山丸

719日(火)~ 721日(木)

1航海

第一鳥取丸

711日(月)~ 715日(金)

1航海

島根丸

719日(火)~ 7月21日(木)

1航海

くろしお(山口県)

621日(火)~ 713日(水)

2航海

 

南西諸島

陽光丸

59日(月)~523日(月)

1航海

俊鷹丸

614日(火)~711日(月)

1航海

くろしお(鹿児島県)

67日(火)~616日(木)

1航海

図南丸

523日(月)~7月22日(金)

9航海

 

 

 

「太平洋クロマグロ仔稚魚分布調査の実施について」は、水産庁プレスリリースもご覧ください