第18回談話会報告

演 題:黒潮とその隣接海域における夜表性ハダカワシ科魚類の生態

演 者:渡辺 光(東京大学海洋研究所プランクトン部門)

場 所:遠洋水産研究所 大会議室

日 時:2月8日(火)15:00―16:30


講演の概要:

全世界の外洋に普遍的に分布し、多獲性浮魚類との餌を巡る競合者として、そして外洋性大型浮魚類、イカ類、海産哺乳類等の高次生産者の餌生物として注目され始めているハダカイワシ科魚類のうち、夜間に摂餌のため中層から表層に浮上し、海面直下の主要なニューストン群集となる夜表性種(5属10種)の生態を、1957年から1994年にかけて水産庁により黒潮周辺の広大な海域で採集された試料(マイワシ総産卵調査試料)をもとに調査した。

講演では、先ず夜表性種の豊度の35年間にわたる年変動を示し、その変動要因を黒潮流量偏差と平均海表面水温に見られたレジーム・シフトと関連づけることにより分析した結果が紹介された。また外洋生態系内における夜表性種の位置を明らかにしていく目的で、優占種の摂餌習性を解析した結果についても合わせて紹介があった。

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